私たちの家族の話
リーガルスタッフ対談
INTERVIEW MEMBERS
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2013年入社
リーガルスタッフ
鈴木 貴之 -
2017年入社
リーガルスタッフ
原田 悠太 -
2017年入社
リーガルスタッフ
太田 妃樹 -
2017年入社
リーガルスタッフ
塩見 沙綾 -
2017年入社
リーガルスタッフ
松木 智之 -
2017年入社
リーガルスタッフ
一宮 翔悟
いろんな挫折や不合理を経験してきた人たちと一旗揚げる
これがサリュの本質かもしれない
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リーガルスタッフとは、どんな人たち?
成功や挫折を含めて、様々な背景をもつ人間の集団である。
人生を決して諦めない人間の集団である。- 鈴木
- サリュという組織には、いろんなバックグラウンドを持ったスタッフが働いているよね。
- 松木
- 私も入社して最初に驚いたのはその点です。
- 鈴木
- それは、一つには、サリュが法律事務の経験の有無や成績にとらわれず、それぞれの能力と個性を存分に発揮してもらうことを念頭に採用活動をしているからなんだ。
- 塩見
- 鈴木さんは、サリュに入る前は何をされていたんですか?
- 鈴木
- 僕は、弁護士を目指していたんだ。ロースクールを卒業して、司法試験を受けたけれど合格できなかった。同じように司法試験に失敗した友人の多くは、当時の受験回数制限の3回目まで受験を続けたけれど、僕の場合は家庭の事情もあって、あるとき受験自体を断念せざるをえなくなった。
- 一宮
- 実は、その話、知っていました。僕も司法試験に失敗した過去があるので、あえて聞きたいのですが、目の前が真っ暗になりませんでしたか?
- 鈴木
- なったね。ただ、すぐに現実に戻った。すぐに働いてお金を稼がなければならなかったからね。僕の場合は、趣味が釣りだったということもあって、釣り具店の正社員になろうかと真剣に考えたよ。
- 塩見
- でもそうはしなかったんですよね?
- 鈴木
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そうだね。その時ふと考えたんだ。自分は法律の仕事がしたかったんじゃないか、と。
弁護士じゃなくても、法律を使って仕事ができるんじゃないかと。
それを叶えてくれる環境がサリュにはあった。
僕の話ばかりになっちゃったね。司法試験経験者といえば、松木君もそうだったよね?
- 松木
- はい。私は、4回司法試験に落ち、結局、受験回数制限で受けることができなくなりました。いろんなことが頭をめぐりましたが、とにかく悔しかった。早くバリバリ仕事がしたいと思いました。24時間、365日働いて、弁護士になった友人に負けない人生を歩みたいと思ったんです。
- 原田
- サリュとはどのように出会ったの?
- 松木
- ロースクールの先輩が弁護士としてサリュで働いていて、受験生時代からサリュの話は聞いていたんだ。先輩の話の中で、よくリーガルスタッフという言葉が出てきた。そこに出てくるリーガルスタッフは、一般的な“事務員さん”じゃなかった。まさに、弁護士と一緒になってバリバリ働いていた。24時間働いているという意味じゃなくね(笑)。落ちたときに、それを思い出して、サリュの説明会に行ってみたんだ。
- 鈴木
- そこで、僕のスピーチに心を打たれた?(笑)
- 松木
- いや、本当に、そうですよ。今でも覚えているのは、説明会で鈴木さんが仰っていた、「常に我々リーガルスタッフには、“弁護士レベルの注意力”が求められる。これが弁護士と協働するということだ」という話です。受験に失敗したとき、髪はボサボサ、髭もボーボー、風呂にも入らず勉強したときもあった、今まで何をしてきたのか、と空虚な気持ちになりました。サリュの説明会に出て、這い上がる挑戦をしてみようという気持ちになったんです。
- 太田
- その話は私も覚えています。今でもときどき思うんです。私たちリーガルスタッフが、ここまでの裁量権と主体性を与えられているというのは、ある意味で恐ろしいことだと。もちろん、弁護士法や関連法規の範囲内ではありますが、その裁量権や主体性を行使するからには、私たちは常に“弁護士レベルの注意力”を持たなければならない、これからも肝に銘じて仕事をしていきたいですね。
- 鈴木
- そう、そういうことを伝えたかったんだよね。そういえば、太田さんも特徴的な経歴の持ち主だよね?
- 太田
- 私は、家庭の事情で大学に進学したのが25歳のときでした。それまでは、アルバイトなどをしながら生活していましたが、そこで見る大学生がうらやましかった。正直、何で彼らが大学に行けて、自分が行けないんだと思いましたね。
- 一宮
- 大学に入学したときはどんな気持ちでした?
- 太田
- うーん、複雑でしたね。25歳で入学して、卒業する頃には30前になるわけでしょう?新卒で雇ってくれる会社はないだろうなと考えたんです。それで、研究者の道を選んだんです。博士課程まで進んだんだけど、家庭の事情もあって、研究者の道は諦めましたが…。
- 一宮
- そういう経歴をお持ちだったんですね。太田さんとは少し違いますが、僕も当初思い描いた道を2度諦めたことがあります。最初は、高校のときでした。その頃の私は、数学の教師になりたかったんです。しかし、徐々に理系科目が合わないことに気づき、文転することにしたんです。
- 塩見
- 2度目は?
- 一宮
- それは司法試験ですよ。大学から数えれば、10年間法律を勉強したけれど受からなかった。受からなかったことよりも、10年間、この時間の長さと重さが辛かった。30歳になってまで、自分は何をしているんだ、と。
- 松木
- 同じことを僕も思ったよ。だから、次の10年間を、ここ、サリュで取り返したい。
- 塩見
- 私も少し太田さんや一宮さんに近い経験があるんです。
私は、ドラマの影響で弁護士を目指すことにし、大学は京都大学を志望していました。その京都大学の受験で、まず挫折を味わったんです。2浪しましたが、結局合格は叶いませんでした。この2年間は本当に辛かった。周りが大学に行くなかで、自分は行けない。逃げたい気持ちになりました。
だから、さっきの太田さんの話、自分に重なるところがありました。
- 鈴木
- 原田さんは、サリュの前、別の仕事をしていましたよね?
- 原田
- はい、僕は、警備会社、鉄道会社と経験しています。
- 鈴木
- サリュに転職したきっかけは何だったの?
- 原田
- 私は、前職は契約社員として勤めていたんです。期間が5年と決まっていて、期間満了時に試験があって、それに受かれば正社員になれるというものでした。
- それを目標に、5年間一生懸命働いたつもりです。しかし、その試験で、僕が軽い色弱だということが分かったんです。結局それで正社員にはなれませんでした。そういう規則があるなら最初から言ってほしかったし、何より、仕事や働きぶりとは関係ないところで諦めなくてはならないことが一番悔しかった。それで、転職活動の一環でサリュの説明会に行ったのですが、ここで5年頑張れば人生を取り戻せる、そう強く感じたんです。
- 鈴木
- みんな、これまでの人生を語ってくれてありがとう。いろんな挫折や不合理を経験してきた人が多いね。サリュは、そんな過去を持った人たちと一旗揚げてやろう、そういう理念がある。弁護士もリーガルスタッフも、過去に様々な不合理なことがあっただろうけれど、そんな仲間が人生を諦めない限り、必ず一緒に一旗揚げる、これがサリュの本質かもしれないね。
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リーガルスタッフが求める弁護士像とは?
互いに、“居場所”になれる存在
- 鈴木
- みんなは、どんな弁護士と一緒に働きたい?
- 原田
- サリュの弁護士を見ていると、弁護士っぽくないなと思いますね。
- 一宮
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そうだね、距離感が近くて、ファミリー感があるよね。
でも、弁護士は、何かあれば自分のバッジと資格が飛ぶわけで、その意味で、ケタ違いの責任と孤独を背負っているんだと思う。
- 塩見
- 私は、依頼者の人生だけではなく、そんな責任や孤独を背負った弁護士の人生も背負うくらいの気持ちで仕事がしたいと思っています。その代わり、弁護士にも、私たちの居場所になってほしいと思います。弁護士もスタッフも、いろんな背景を持った人が集まっています。そんな仲間たちの帰る場所、落ち着く場所、それがサリュでありたいなと、心から思います。