新人待遇
守山弁護士インタビュー
INTERVIEW MEMBERS
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76期
弁護士
守山 昂介
新人よ、主導権を取って主役になれ
弁護士に下積みなど、必要ない
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新人=パシリ?
主役になろうとする者こそが主導権を握る。
その点において、新人も先輩も関係ない。- −新人の弁護士さんは、どんな仕事ぶりなのですか?
- 他の事務所に就職した同期の話によると、2年目になっても兄弁やボスと一緒に法律相談に入って、一緒に法廷に行っているらしいのです。日々の業務といえば、兄弁の事件の調査と起案で、自分の単独事件は持たせてもらっていないそうです。
その話を聞いて、私は本当に驚きました。サリュでは、1年目から自分で事件を受けて、自分が法廷に立ちます。もちろん、最初は兄弁の相談に同席したり、法廷に同行したりして、必死に理論を学んで技術を盗みます。
でも、すぐに、「早く私にやらせて欲しい」と思うようになり、やがてそれを口に出すようになりました。
- −勇気ある行動ですね。
- 勇気を出したというより、言わずにいられなかった。
自分の事件としてやり抜く覚悟と自信がありました。なにより、早く“主役”になりたかったからです。
- −守山弁護士は、新人の中でも特別だったのでは?
- いいえ、サリュの新人は皆、私のように事件の“主導権”を早いうちから勝ち取っています。それを許容し奨励する、それがサリュの文化であり、強さですね。
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カタカナ事務所のアソ=金儲けの歯車?
私たちは、金を儲ける。仲間とその家族の人生のために。
歯車ではなく、仲間とともに。
私たちは、そんなカタカナ事務所である。- -カタカナ表記の事務所、通称「カタカナ事務所」は、売り上げ第一主義だ、という噂もありますが、どう思われますか?
- ここのところ、カタカナ表記の事務所名が確かに増えていますよね。そしてカタカナ事務所の中に、売上第一主義的な発想で弁護士を企業の歯車として扱いお金を儲ける、そういう事務所があるのは確かです。
- −サリュはどうですか?
- 私たち「サリュ」もお金は儲けていますよ。それは事実です。ですが、私たちがお金を儲ける目的、つまり経営の目的と言い換えてもいいかもしれませんね、その目的を、サリュにいる全員がブレることなく、共有し続けてきました。
- −お金を儲ける目的、それは何なのですか?
- それは、「仲間とその家族を幸せにすること」です。この経営意識の核は、創業者と新人が1年半の期間に渡って行う“経営勉強会”(後述)などを通して、連綿と受け継がれています。創業者が直に新人と膝を付き合わせて伝えてきたのです。
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給料が他の事務所と比べて高いように思うのですが、理由はあるのですか?
これが、私たちの考えるスタンダード。
私たちは、意地とプライドをもって
このスタンダードを維持している。- 先ほど申し上げた通り、「仲間とその家族を幸せにする」という考えのもとで、サリュは、“人を買い叩かない”という思想を持ち続け、実践してきました。サリュの新人弁護士の給与は、他よりも高いです。これは、サリュが新人弁護士の給与を、創業者が弁護士になった当時よりも高い水準に設定し、それを維持し続けてきた結果なんです。
- -時代が変わり、弁護士の平均給与は下がっていますが、サリュの弁護士給与は変わらないのですか?
- 弁護士の数が非常に増えましたから、それに伴って弁護士の平均給料は年々下降していることは知っています。現代は、弁護士は安く買い叩かれる時代なのかもしれませんね。
でも、そんな面白くない時代に私たちサリュは抗っているのです。意地とプライドをもって。
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新人向けの教育制度はあるのか?
ない。私たちの文化は、そのようなものが用意されていなければ不安な人を求めていない。
- もちろん、初めの数か月、先輩の相談に同席したり、共同で受任して裁判にも同席する、ということはあります。しかし、マニュアルのようなものはありませんし、教育プログラムもありません。実践で学ぶことが一番効果的ですから。それに、声をかければ皆助けてくれます。
- −不安にならないでしょうか?
- 教育制度はないですが、サリュには組織戦で培った集積事例が他事務所とは比較にならないほど存在しますし、専門的な勉強会も頻繁に行われています。
自発的に学べる環境は十分整っているのですよ。
早く“主役”になろうとする者に、決まった時間をかけて決まった内容を教えてもらう、そんな時間はむしろ邪魔でしょう。